賃貸併用住宅 工事におけるトラブル

賃貸併用住宅

賃貸併用住宅建設時に起こったトラブルを紹介します。

新築工事において一番怖いトラブルは、工務店さんの倒産等により工事が完成しないことです。私の場合は、そこまではいきませんでしたが、かなり神経をすり減らすものでした。

トラブルの内容

  • 〇工期の遅れ

余裕を持った契約書上の工期と実際の目標工期を設定して進めていましたが、途中から現場が遅れているように見受けられました

工務店の担当者に工期通り行けるのかと確認しても、「大丈夫です。何とかします」と言っていましたが、結局、目標工期も、契約上の工期も守られませんでした

施工中から賃貸部分の入居者募集はしていました。

余裕を見て契約上の工期で入居開始時期を設定していて、それで入居申し込みも入っていました。

契約上の工期にも間に合わなさそうなのが見えてきたので、管理会社に動いてもらい、入居者さんと1か月入居開始時期をずらす交渉をしてもらい、何とかそのまま入居していただけました。

  • 〇工事内容の間違い

  ただでさえ、工期が遅れているところで、工事内容の間違いも発生していました。

  一番大きかったのが、賃貸部分のユニットバスが追い炊き機能付きになっていなかったこと。

  管理会社による入居前の設備チェックで判明!

  入居条件と異なってしまいます。

  すぐに変更するように施工会社に指示を出しましたが、とても入居までに交換が終わりそうもありません💦

  • 〇工務店の不誠実な対応

この間のやりとりを思い出すと今でも腹が立ちますが、主だったところでも以下のようなことがありました。

・工程を守らない。

・修正工程を出しても、守らない。

・そのうち、修正工程自体をなかなか出してこなくなった。

・一般の規格品のサッシなのに、特注品だから時間がかかっているとの説明をして引き延ばした。

・上記の追い炊き機能が取り付くという日。ずっと、待っていたが、結局、設備業者が来なかった。工務店は、設備業者が現場に来る途中、事故に合って入院したから、と連絡してきた。(真偽は不明だが、かなり怪しい)

 →追い炊き機能の設置時期がさらに遅れることに!

・外構や細部の仕上げが未了のまま、待ちきれず自宅部に引っ越してきたが、その残工事が一向に終わらない。引っ越してきてから3か月かかった。

・社長からは「責任をもって対応する」と言われたが、全然、約束が守られず、何度も社長に連絡したが、出てこなくなった(電話に出ない。メールに返信しない)

トラブルによる影響

・入居可能時期をずらしましたので、賃料収入発生時期も遅れた

・追い炊き機能が付くまでの間の入居者さんの賃料を減免しました。工務店には免除分の補償を求めていましたが、その時点では払ってもらえるかは、わかりませんでしたが、入居者さんへご迷惑をおかけしているので、大家として決断せざるえませんでした。

・入居者さんの募集、入居さんとのやり取りは管理会社さんにお願いしていたので、管理会社さんにも大きな迷惑をかけました。他の物件も含めて、お願いしている付き合いの深い会社さんだったので、何とか対応してもらえました。

トラブルの理由

理由は工務店の資金繰りの悪化でした。

なぜわかったかというと、ある工事が一向に実行されないので、その工事の専門業者さんに直接連絡したところ、「〇〇工務店さんから代金さえ払っていただければすぐに取り付けます。ここだけの話ですが、まえしんさんの建物だけでなく、他の建物でも支払いの遅れが出てきているので気を付けた方が良いですよ」と言われたのです。

〇〇工務店が受注している他の案件も含めて、発注者からの入金があるとそれで、専門業者さんに支払って、工事を進めるという自転車操業状態のようでした。

それで、あんな変な理由で引き延ばしていたのかと、血の気が引く思いでした

対応方法

 契約上の工期が守れないことが明らかになったころから、補償の協議をしていましたが、のらりくらりで、すぐに社長も出てこなくなり、なかなか進みませんでした。

 工期もどんどん遅れていくので要求する補償額も増えていきました。

知り合いの弁護士さんに相談したところ、

資金繰りが悪化しているのであれば、倒産されると回収のしようがなく一番怖い

補償金額は多少下げる、分割払いでよいので、支払しやすくする形ですぐに合意した方が良い

ということでした。

その線で調整し、3か月くらいかかってようやく補償の合意を取り付けました

6か月間での6回払いとしたので、最後の振り込みが完了するまでは、ハラハラしましたが、無事受け取れました。

どうするのがよかったのか

トラブルを100%回避する方法はないと思いますが、できることとしては、

〇工務店選び

・工務店の実績や評判をできるだけ調べる

・実際に工事を頼んだことがある人、信頼できる人から紹介を受ける

・信頼できる紹介機関からの紹介を受ける。

 ※その方法の一つとして、SUUMOカウンターで紹介を受けることを以下で提案しています。(ただし、今回私が工事発注した工務店もSUUMOに載っている会社だったので、必ず安心というわけではありません)

 

〇スケジュール管理

契約時にしっかりとした工程表を提示してもらい、進捗確認をする。遅れを早期発見できるようにする。※私の場合、かなり簡易な工程しかもらっていませんでした。

〇その他

仕様やスケジュールの見直し、その他協議事項については、口約束ではなく、書面で確認していく。(それでも、工務店は守らないことが多々あり。切羽詰まると平気でうそをつくという印象)

何らかのトラブルは発生するものだと思って、対応を考えておく。(うまくいくはずという思い込みは捨てる)

トラブルを通じて感じたこと

プラン作りをしている時は、相性の良さや提案のすばらしさ、担当者への信頼も感じていたのですが、工事段階になって、このようなことが発生するとは想像できませんでした。トラブルの対応を通じて、一切信頼関係がなくなりました。

ていない思いもしましたが、それでも賃貸併用住宅を作って良かった、また作りたいと思っています。(その時は、工務店選びを今回以上にしっかりとします!

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